ハイハイしない赤ちゃんは大丈夫?「シャフリングベビー」の特徴と発達への影響

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シャフリングベビーとは?発達に不安を感じるママへ

赤ちゃんの成長は一人ひとり違いますが、いざ自分の子どもが他の赤ちゃんと違う動きをしていると、「うちの子、大丈夫かな?」と心配になることもありますよね。
この記事では、「シャフリングベビー(shuffling baby)」と呼ばれる、お尻で移動する赤ちゃんの特徴と発達について解説します。


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シャフリングベビーの特徴とは?

お尻歩きで移動する赤ちゃん

シャフリングベビーとは、四つん這いのハイハイをせずに、お尻をつけたまま足で前に進む赤ちゃんのことを指します。

赤ちゃんが床に座った状態で、片足や両足を使ってずりずりとお尻を動かしながら前進する姿はとても愛らしいですが、「なんでハイハイしないの?」「発達に問題はないの?」と不安に感じるママも少なくありません。

英語の「shuffle」が由来

“Shuffling”は英語で「すり足で歩く」「足を引きずって歩く」という意味があります。この移動方法にちなんで、医学的・発達学的には「シャフリングベビー」と呼ばれています。


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ハイハイしないのは異常なの?

発達の「バリエーション」であることが多い

まず知っておいてほしいのは、赤ちゃんの成長には非常に大きな個人差があるということです。

赤ちゃんによっては

  • ずりばい → ハイハイ → つかまり立ち
  • いきなりつかまり立ち
  • ハイハイせずにシャフリング → 立ち上がる

というように、成長のプロセスが異なるのは珍しくありません。

実際に、シャフリングベビーの多くは問題なく歩けるようになり、その後の発達にも支障がないケースが大半です。


シャフリングベビーに見られる共通の特徴

以下は、シャフリングベビーによく見られる特徴です:

  • 座った姿勢のまま移動する
  • 手をほとんど使わない
  • 片足だけ使って押し出すように進む
  • 足の筋肉はしっかりしていることが多い
  • 活発で、移動速度が速い場合も

一見すると「なまけてる?」と思ってしまうかもしれませんが、赤ちゃん自身が最も得意で楽な動きを選んでいるだけなのです。


歩き始めが遅くなることも

シャフリングベビーは歩行開始が遅い傾向

シャフリングで移動する赤ちゃんは、立ち上がって歩くようになるのが平均より遅れることが多いです。一般的には12〜15ヶ月で歩き始める赤ちゃんが多いですが、シャフリングベビーは15〜18ヶ月以降になることもあります。

これは、すでに移動手段(お尻歩き)を確立しているため、あえて新しい方法(歩行)を覚える必要がないと感じているからとも考えられています。



心配した方がいいケースとは?

多くのシャフリングベビーは個性の範囲で問題ありませんが、以下のようなケースでは、医師への相談をおすすめします。

🔸 歩行開始が18ヶ月を超えても見られない

18ヶ月を過ぎても歩く気配がない場合は、発達を評価してもらうと安心です。

🔸 筋肉の張り(筋緊張)が強すぎる/弱すぎる

足や腕に極端な力の入り方、脱力、動かしにくさがある場合は、神経や筋肉に関する検査が必要になることがあります。

🔸 明らかな左右差がある

片足ばかりで移動する、片側の手足だけ動かさない、などの場合は脳性麻痺などの可能性も考慮されます。

🔸 他の発達(言葉、視線、感情表現)にも遅れがある

運動面以外の発達にも気になる点があれば、発達外来や小児神経科での相談が安心です。


医学的な見解:何かの病気なの?

多くは「問題なし」

小児科医や発達の専門家によると、シャフリングベビーは「発達の正常範囲内の変化」とされることが多く、特別な治療が必要になるケースは少ないとされています。

稀に関係することがある疾患

ただし、まれに以下のような疾患が関係している場合があります:

  • 筋緊張低下(低緊張)
  • 脳性麻痺(軽度含む)
  • 股関節形成不全(発育性股関節形成不全)
  • 発達性協調運動障害(DCD)

いずれも専門医による早期評価が必要ですが、早期に発見されればリハビリや支援で対応可能なことが多いです。



ママができること:見守りと観察

比べすぎないことが大事

同じ月齢の子どもとつい比べてしまうのは自然なことですが、赤ちゃんにはその子なりのペースがあります。「〇ヶ月だから○○できなきゃおかしい」という思い込みは、ママ自身を苦しめることにもなります。

家庭でできるサポート

  • フローリングの上にプレイマットなどを敷いて、自由に動ける環境を整える
  • 手足を動かして遊べるような、仕掛け付きのおもちゃを用意する
  • 歩行を促すなら、低めの家具でつかまり立ちできるようにする

専門家に相談するタイミング

以下のような場合は、早めに相談しておくと安心です:

状況推奨される対応先
18ヶ月を過ぎても歩かない小児科、発達外来
筋肉の張りに違和感小児整形外科、小児神経科
全体的な発達の遅れ発達支援センター、療育相談

保健所の発達相談や3ヶ月・10ヶ月健診などで気になることがあれば、遠慮せずに相談してみましょう。


まとめ:シャフリングベビーは「異常」ではなく「個性」のひとつ

シャフリングベビーは、ハイハイをせずにお尻で移動する赤ちゃんのことですが、多くの場合は自然な発達のバリエーションです。

とはいえ、ママとしては「このままでいいのかな?」と不安になる気持ちもよく分かります。心配なときは一人で悩まず、保健師さんや医師に相談しましょう。「少し気になる」段階での相談は、決して大げさではありません。

赤ちゃんの発達は十人十色。大切なのは「他の子と比べること」ではなく、「昨日のわが子と比べること」です。あなたの赤ちゃんの成長を、ゆっくり、でも確実に見守っていきましょう。

✅ 本記事の参考文献・情報元

  • 日本小児科学会:『乳児の発達と個人差』
  • 日本小児神経学会:『小児の運動発達の評価指針』
  • NHS(英国国民保健サービス):Shuffling babies and development
  • Journal of Pediatrics and Child Health(1998年):”Shuffling baby syndrome”

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