労働生理
〇三大栄養素
糖質アミラーゼブドウ糖
たんぱく質ペプシン・トリプシンアミノ酸
脂肪リパーゼ脂肪酸・グリセリン
〇呼吸
横隔膜や肋間筋などの呼吸筋の運動
呼気・・・胸郭内容積が増し、その内圧が低くなり、気道を経て肺内へ流れ込む空気
外呼吸肺胞内の空気と肺胞を取りまく毛細血管中の血液とのガス交換
内呼吸血管中の血液が核細胞に酸素を私、二酸化炭素を受けとるガス交換
成人の呼吸数1分間に16~20回
脳幹の延髄で呼吸のリズムをコントロールしている(エンコ)
チェーンストークス呼吸肺機能の低下により呼吸数が増加した状態(喫煙が原因)
〇血液循環
心臓は洞結節で発生した刺激が心筋に伝わることにより、規則正しく収縮と拡張を繰り返す
大動脈→動脈血、肺動脈→静脈血
体循環:左心室→大動脈→静脈血となって右心房へ
肺循環:右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房
〇心臓
右心房にある洞結節で発生した刺激が心筋に伝わり、規則正しく収縮と拡張を繰り返す
心筋は人間の意志で動かせない不随意筋
しかし随意筋である骨格筋と同じ横紋筋に分類される
心臓の中にある洞結節で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わる
動脈硬化:コレステロールの蓄積などにより動脈壁が肥厚・硬化して弾力性を失う
進行後は血管の狭窄や閉塞を招き、臓器への酸素や栄養分の供給が妨げられる
〇体温調節
体温調節中枢は、間脳の視床下部
暑熱な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増やし
発汗量も増える(内臓の血流量ではない)
逆に寒冷な環境においては皮膚の血管が収縮して血流量が減り、熱の放散が減少する
恒常性(ホメオスタシス):体温調節。自律神経系と内分泌系により調整
体重70kgの人の体表面から100gの汗が蒸発すると、体温が1℃下がる(70:100:1)
不感蒸泄:発刊の他に皮膚及び呼気から水分を蒸発させている現象
熱の放散は、ふく射、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ
蒸発には発汗と不感蒸泄によるものがある
〇ホルモンと内分泌器官とそのはたらき
〇視覚
瞳孔は明るい場所では小さく、暗い場合は大きくなる
眼軸が短い→遠視 眼軸が長い→禁止(キンチョウ・エンタン)
角膜の歪み、表面に凹凸→乱視
明るいところ→錐状体、暗いところ→杆状体(カンメイ)
明るいところから暗いところにはいって徐々に見えるようになる
→暗順応(最後に明るいくらいどちらかで判断)
〇聴覚
耳は聴覚と平衡感覚をつかさどる器官、外耳、中耳および内耳の3つにわけられる
耳介で集められた音は鼓膜を振動させ、耳小骨によって増幅→内耳へ
内耳:前庭、半規管および蝸牛の3つからなる
前庭・半規管:平衡感覚
前庭:傾きの方向・大きさ
半規管:回転・速度
蝸牛:聴覚
〇神経系
神経細胞(ニューロン):神経系を構成する基本的な単位
1個の細胞体、1本の軸索および複数の樹状突起から成る
脊髄は中心部が灰白質、外側が白質
大脳では内側の髄質が白質、外側の皮質が灰白室
(脊髄と大脳は逆・脳みそまんなかまっしろ)
体性神経:感覚神経感覚器官からの情報を中枢に伝える
運動神経中枢からの命令を運動期間に伝える
交感神経:心拍数が増加、消化管の運動は抑制させる
〇血液
血漿成分と有形成分からなり、血漿成分は血液容積の役55%を占める
血漿中のたんぱく質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与
白血球の中の好中球には、体内に侵入してきた最近や異物を貪食する働きがある
白血球の中のリンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、免疫反応に関与している
血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し
赤血球などがからみついて固まる現象
正常値であれば、男女差がないのは白血球数
〇肝臓の機能
血液中の有害物質の分解
ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える
コレステロールの合成
尿素の合成
ビリルビンの排泄
胆汁の生成
アミノ酸から血漿タンパク質が合成される
飢餓時はアミノ酸などからブドウ糖を生成する糖新生が行われる
血液凝固物質や血液凝固阻止物質の合成
〇脂肪の分解・吸収および脂質の代謝
胆汁はアルカリ性、消化酵素は含まない。食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける
脂肪は膵臓から分泌させる消化酵素である膵リパーゼにより
脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される
肝臓は、過剰なたんぱく質および糖質を中性脂肪に変換する
コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる
脂質は、糖質やたんぱく質に比べて多くのATPを産生することができるので
エネルギー源として優れている
〇たんぱく質の分解・吸収および脂質の代謝
20種類のアミノ酸が結合してできており、内臓・筋肉・皮膚などの人体臓器を構成する主成分である
膵臓から分泌される消化酵素である膵トリプシンなどによりアミノ酸に分解、小腸から吸収される
血液循環に入ったアミノ酸は、たんぱく質に再合成される
〇代謝
異化・・・代謝において細胞に取り入れられた体脂肪
グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生する過程(えねるぎ・異化)
同化・・・体内に摂取された栄養素がたんぱく質などの物質に合成されること
基礎代謝量・・・安静時における心臓の拍動、呼吸
体温保持などに必要な代謝量、安静で覚醒、横臥の状態の測定値
エネルギー代謝率・・・作業に要したエネルギー量が基礎代謝量の何倍にあたるかを示す数値
動的筋作業の強度を表すことができるが、静的筋作業には適用できない
〇腎臓・泌尿器系
腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から単発室以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され
原尿が生成される
腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分および身体に必要な成分が血液中に再吸収
残りが尿として生成
尿は淡黄色の液体、固有の臭気を有し、通常弱酸性である
血液中の尿素窒素(BUN)が高くなる場合は、腎臓機能低下が考えられる
○抗体
抗体とは、体内に入ってきた光源に対して
体液性免疫においてつくられる免疫グロブリンと呼ばれるたんぱく質のことで
抗原に特異的に結合し、抗原の働きを抑える働きがある
○睡眠
サーカディアンリズム:睡眠と覚醒のリズム
1日周期で繰り返される、これが乱れると疲労や睡眠障害の原因となる
レム睡眠:球速眼球運動、脳は覚醒状態
ノンレム睡眠:安らかな眠り。脳は休んだ状態
コルチゾール:血糖値の調節。分泌量は明け方から増加し、起床前後で最大となる
メラトニン:睡眠に関与しているホルモン